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概要

叢書名
ちくまプリマー新書
書名
「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題
著者名
山口裕之著
出版者
筑摩書房
出版年月日
2022/07
00135841

利用状況

詳細

和洋区分
和書
ページ 220p
サイズ 18cm
ISBN 9784480684301
定価 840
注記 「正しさは人それぞれ」という主張は事実としても道徳的な態度としてもまちがっている。「正しさ」とは何か、それはどのようにして作られていくものなのか、多様な他者と理解し合うためにはどうすればよいのかを考える。 「正しさは人それぞれ」「みんな違ってみんないい」という主張は、権力を持たない大多数の人々の意見が無視される社会につながる。考え方の異なる者同士がともに生きていくために、「正しさ」とは何か、それはどのようにして作られていくものかを、さまざまな学問のこれまでの議論を概観したうえで考える。
分類記号1
104 論文・講演集・哲学評論・雑著
件名 哲学 テツガク
内容細目1 〈山口裕之〉 1970年奈良県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。徳島大学総合科学部教授。専門はフランス近代哲学、科学哲学。著書に「コンディヤックの思想」など。
内容細目1 はじめに
内容細目2 第1章 「人それぞれ」論はどこからきたのか
内容細目3 普遍性を偏重する西洋文明
内容細目4 相対主義的な考え方の始まり
内容細目5 第二次大戦後の文化相対主義
内容細目6 「文化それぞれ」から「人それぞれ」への転換
内容細目1 「人それぞれ」論の広がり
内容細目2 この章のまとめ
内容細目3 第2章 「人それぞれ」というほど人は違っていない
内容細目4 言語相対主義
内容細目5 基本の色彩語
内容細目6 チョムスキーの言語生得説
内容細目1 赤ちゃんの世界
内容細目2 文化人類学における相対主義
内容細目3 ミードの『サモアの思春期』
内容細目4 フリーマンのミード批判
内容細目5 人間における普遍的なもの
内容細目6 この章のまとめ
内容細目1 第3章 「道徳的な正しさ」を人それぞれで勝手に決めてはならない
内容細目2 人類普遍だからといって「そうするのが正しい」ということにはならない
内容細目3 「道徳的な正しさ」についての私の考え方
内容細目4 「道徳的な正しさ」についての功利主義の考え方
内容細目5 功利主義への批判(1):他人の幸福をどうやって測るのか
内容細目6 功利主義への批判(2):社会全体の幸福が増大するなら誰かが不幸になってもよいのか
内容細目1 「正しさ」についての経済学的な考え方
内容細目2 サンデルの経済学批判
内容細目3 最後通牒ゲーム
内容細目4 人間における生物学的要素は感情にあらわれる
内容細目5 道徳感情についての進化論的な謎
内容細目6 進化倫理学による説明
内容細目1 動物には感情はあるが「正しさ」はない
内容細目2 動物には叫び声はあるが言語はない
内容細目3 人間は新しい行動を創造し伝達する
内容細目4 「正しさ」を作っていかなければならない場合
内容細目5 社会的な序列はなかば本能的に作られる
内容細目6 女性を劣位に置くことは不正だということになる
内容細目1 人間は既存のルールの中で生きている
内容細目2 「ルールを正当化する手続き」の正しさ
内容細目3 「より正しい正しさ」を求めて
内容細目4 この章のまとめ
内容細目5 第4章 「正しい事実」を人それぞれで勝手に決めてはならない
内容細目6 「事実は人それぞれ」と主張する人たち
内容細目1 ものの見え方は人それぞれでない
内容細目2 私の哲学的な立場
内容細目3 物の知覚が共有されていることは世界について共通理解を作っていく際の前提である
内容細目4 水槽の中の脳
内容細目5 私が知ることができるのは私の意識に現れたものだけ
内容細目6 実在論の復権
内容細目1 実在論の問題点
内容細目2 二次方程式の解の公式
内容細目3 論理は必然だが、偶然でもある
内容細目4 二次方程式の解の公式は発見される前から存在していたか
内容細目5 自律的な体系
内容細目6 「意味の場」を開くもの
内容細目1 落下の法則はどうして「正しい」のか
内容細目2 天動説は「すでに使われなくなった機械」
内容細目3 ここまでのまとめ
内容細目4 「正しい事実」を知るために(1):誰が言っているのかを確認する
内容細目5 「正しい事実」を知るために(2):複数の情報を確認する
内容細目6 おわりに 「人それぞれ」はもうやめよう

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