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概要

叢書名
ちくまプリマー新書
書名
富士百句で俳句入門
著者名
堀本裕樹著
出版者
筑摩書房
出版年月日
2014/08
00128571

利用状況

詳細

和洋区分
和書
ページ 223p
サイズ 18cm
ISBN 9784480689214
定価 840
注記 文献:p222〜223 富士山は古くから俳句の題材となってきた。有名無名の俳人たちの句を鑑賞してみよう。富士と私、富士と動植物、富士と生活、富士と天文など、富士山とのあらゆる関わりを詠んだ近世から現代までの俳句を紹介する。 俳句に詳しくなくても、富士山の風景を思い浮かべながら読むと、季節ごとのさまざまな表情を感じることができます。主に江戸時代から現代までの、富士山を詠んだ百句を採り上げ、一つひとつの作品を鑑賞します。「俳句を通して富士を知る」、または「富士を通して俳句を知る」本。
分類記号1
911.3 俳諧・俳句
件名 俳句-評釈 ハイク-ヒョウシャク 富士山 フジサン
内容細目1 〈堀本裕樹〉 1974年和歌山県生まれ。國學院大学卒。「いるか句会」「たんぽぽ句会」主宰。俳人協会新人賞、北斗賞など受賞。著書に「十七音の海」「いるか句会へようこそ!」「熊野曼荼羅」がある。
内容細目1 まえがき
内容細目2
内容細目3 木々の芽吹き
内容細目4 国の春立けり富士の高嶺より/富士を見に芽ぶきし木々をぬけてゆく/むら松やみどりたつ中に不二のやま
内容細目5 うららかに仰ぐ
内容細目6 ぼんやりと大きく出たり春の不二/赤人の富士を仰ぎて耕せり/虹の輪の下にきらめく春の不二/富士といふ春空の太柱かな/富士をこえみづうみをうつはつ燕/摘草の子は声あげて富士を見る
内容細目1 桜と富士
内容細目2 吉原や桜にあけて富士白し/不二は白雲桜に駒の歩み哉/夕桜一樹もて富士覆ひけり
内容細目3 花々に彩られて
内容細目4 富士の笑ひ日に日に高し桃の花/蹴爪づく富士の裾野や木瓜の花/三島の富士近し菜種の花つづき
内容細目5 風にそびえる
内容細目6 天上を吹く春風に富士はあり/春風や雲ほしげなる裸富士/荒東風や富士蒼然と磨かるる
内容細目1 蛙と富士
内容細目2 夕富士に尻を並べて鳴く蛙/富士高くおたまじやくしに足生えぬ/目は借さじ富士を見る日は蛙にも
内容細目3
内容細目4 水にきらめく
内容細目5 五月富士湧水砂を噴き上ぐる/宝永の深傷見せて代田富士/一雷神富士駆け下りて湖に落つ/夏富士の裾に勾玉ほどの湖/海上に富士より高き雲の峯/赤富士に露滂沱たる四辺かな
内容細目6 富士青々と
内容細目1 不二ひとつうづみのこして若葉哉/青富士や曲がらぬ径やどこまでも/万緑といふつばさ延べ富士の山/桐の花富士と大空頒ちけり/柿若葉雨後の濡富士雲間より
内容細目2 生き物と富士
内容細目3 孑【フラ】の富士ふみちらし遊ぶなり/朝の蚊や不二見る窓をぬけて行く/ほととぎす富士は噴く火をなおはらむ/啄木鳥のうなじが赤し雪解富士/郭公の声はばかれり全裸富士
内容細目4 裏富士
内容細目5 天下茶屋山の声湧く桜桃忌/裏富士の月夜の空を黄金虫/裏富士やかゝる里にも美人草/梅雨明けの裏富士のこの男貌
内容細目6 人と富士
内容細目1 汽車の窓に鮓買ふ駅や富士見えて/見えねども富士へ向けたる避暑の椅子/富士山の端から端へハンモック/富士仰ぐことが憩ひの田植女よ/夕風や牡丹崩れて不二見ゆる/簾まく童子美くし月と不二/果は我枕なるべし夏の富士
内容細目2 富士登山
内容細目3 山開きたる雲中にこころざす/富士火口肉がめくれて八蓮華/富士講の先達霧にまぎれざる/富士二合目哀夜の蟇の歩みをり
内容細目4
内容細目5 秋空と富士
内容細目6 によつぽりと秋の空なる不尽の山/冬瓜の尻を叩けば富士晴るる/秋燕の富士の高さを越えにけり/御胎内くぐりて富士の天高し
内容細目1 懐かしき山容
内容細目2 蜻蛉釣り富士の裾野の夕日哉/仰ぐとは胸ひらくこと秋の富士/秋富士は朝父夕母の如し
内容細目3 木々と秋草
内容細目4 朴よりも樺の明るし山洗ひ/一望に海と富士ある野菊かな/この道の富士になり行く芒かな/花芒分け入る奥や霧の不二
内容細目5 夜の富士
内容細目6 星月夜われらは富士の蚤しらみ/陸続と富士登る灯は銀河とあふ/火祭の火の粉に富士の月ゆらぐ/名月やもろこし迄もふじの影
内容細目1 崇高なる富士
内容細目2 山山を統べて富士在る良夜かな/雲霧の暫時百景をつくしけり/日本の鼻柱なり不二の山
内容細目3
内容細目4 凍てつく富士
内容細目5 強霜の富士や力を裾までも/凍屋根に丑満の富士かぶさりぬ/山毛欅枯れて富士より他に何もなき/暁の富士や寸余の霜柱/狼も泪寒きか不二颪/寒月光大沢崩れくろぐろと
内容細目6 冴え冴えと咲く
内容細目1 寒菊にあさの大富士澄めりけり/富士ふつと立つ草木瓜の返り花
内容細目2 冬ざれて飛ぶ
内容細目3 磯千鳥富士を斜めに舞上る/大北風にあらがふ鷹の富士指せり/冬雁の富士に切火を打つごとし
内容細目4 富士と暮らし
内容細目5 山中湖凧のあがれる小春かな/公魚の穴釣り富士に皆背き/鮟鱇の口に落つるや富士嵐/白菜括る夕べは富士の現つ気配
内容細目6 雪と富士
内容細目1 竹取りの翁が髭や富士の雪/雪煙りあがる裏富士月夜かな/氷壁や死神哄ふとき突風/樹海沈めて冠雪の富士黙一つ/大綿や大晴れ富士の暮れ残り
内容細目2 新年
内容細目3 初富士
内容細目4 初富士や鷹二羽比肩しつつ舞ふ/初富士のかなしきまでに遠きかな/神棚に代へて初富士拝むなり/初富士が車窓にありて誰も言はず
内容細目5 めでたき存在感
内容細目6 眼前に富士の闇ある淑気かな/元朝や大いなる手を富士拡げ/御降の大くまとりやふじの山/小さくとも淡くとも富士初景色
内容細目1 あこがれる富士
内容細目2 初鴉富士へと飛んで富士はるか/初夢や猫も富士見る寝様かな
内容細目3 あとがき
内容細目4 俳人一覧
内容細目5 主要参考文献

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