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概要

叢書名
ちくまプリマー新書
書名
源氏物語の教え もし紫式部があなたの家庭教師だったら
著者名
大塚ひかり著
出版者
筑摩書房
出版年月日
2018/03
00125642

利用状況

詳細

和洋区分
和書
ページ 255p
サイズ 18cm
ISBN 9784480689993
定価 880
注記 文献:p254〜255 姫君の家庭教師・紫式部の教育方針とは? 男女の出会いから婚姻に至るやり取りまでを克明に描いた「源氏物語」の実用性に光を当て、作者・紫式部が物語に込めた思いや知恵、女子が幸せになる方法などを紹介する。 シングルマザー紫式部(むらさきしきぶ)が中宮彰子(しょうし)の家庭教師となり、宮中サロンを盛り立てるために書いた源氏物語。そこには、女子が幸せをつかむにはどうしたらいいのか、自身の苦い思いと経験と、そして知恵が詰まっている。源氏物語を読み解き、「紫式部の教え」を見出す。
分類記号1
913.36 源氏物語
件名 紫式部 ムラサキシキブ 源氏物語 ゲンジ/モノガタリ
内容細目1 〈大塚ひかり〉 1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史専攻。古典を題材としたエッセイを多数手がける。著書に「源氏の男はみんなサイテー」「ブス論」など。
内容細目1 はじめに 実用書としての『源氏物語』
内容細目2 第一章 姫君の家庭教師・紫式部の教育方針
内容細目3 1 『源氏物語』の時代 女が生きるのは大変だった
内容細目4 もしもあなたが平安時代の姫君に生まれたら/めでたく天皇妃になってもこんなにストレスフル/貧乏女子が結婚できない時代/シングルマザーになった紫式部/大貴族の家庭教師という職業
内容細目5 2 紫式部はなぜ『源氏物語』を書いたのか?
内容細目6 後宮で大事な「サロン作り」/紫式部の立場と悔しさ/平安中期のお粗末な性教育/物語は現実を映す鏡/ダイレクトな性ではなく性に至る過程を描く/「セクハラ」や「レイプ」の頻出する世界/嫌なものは嫌と言っていい
内容細目1 3 紫式部が「物語」を教材に選んだ理由
内容細目2 物語の地位向上のため自らPR/物語にこそ真実が書かれている/ヒロインの女君たちは物語から学ぶ/教科書検定のような物語選び/先の分からぬ世の中で武器となる学問/実は女子にも学問は必要だった
内容細目3 第二章 男に大事にされ、かつ生き延びるには 紫式部が考える理想の女
内容細目4 1 「男に愛される女」が死ぬという設定 紫式部の真意
内容細目5 幸運に恵まれたヒロインの死から始まる/「男に愛される女」が死ぬ衝撃/愛されても、「なめられる女」「嫉妬に押しつぶされる女」は死ぬ
内容細目6 2 源氏の育てた理想の女・紫の上 男に愛され、嫉妬に殺されないためには
内容細目1 女は心が柔軟なのがいい、のか/“やはらか”だけでは生き抜けない/実は嫉妬深い「理想の女」/危機に瀕して発揮される“やはらか”な強さ/自分をないがしろにしない
内容細目2 3 自分を大事にした明石の君 身分以上の結婚と出世をするには
内容細目3 美貌至上主義の時代、あえて「心」に注目/働いて輝く女/デキる女は押さえるツボと自分を知っている/卑下するようで自分を尊重
内容細目4 4 決断力の女・藤壺中宮 人の上に立つには
内容細目5 実は物語最強の女/決断力とは「やめる勇気」のこと/したたかな「悪女」が男に愛される/女オタクでは后になれない
内容細目6 5 『源氏物語』に描かれる反面教師 時代後れな「理想の女」
内容細目1 きちんとしすぎて気詰まりな女・葵の上/重くて、相手も自分も苦しめる女・六条御息所/歌の贈答数が物語る御息所の「弱さ」/「自分を知らない女」は怖い/「自分を出せる相手」とつき合うべし
内容細目2 第三章 職場で生き抜くには 人に認められる女になるための処世術
内容細目3 1 何がなくても自己肯定
内容細目4 自分だけは自分を見捨てない/「身の程」を知らされる扱いとの闘い/プライドが自分を守る
内容細目5 2 セクハラ満載の社会で女が生き延びるには
内容細目6 玉鬘に学ぶ「迫る男のかわし方」/平安男のモラルはサイテー/後ろ盾のない女の危険で過酷な日々
内容細目1 3 つまらぬことばも喋り方しだい
内容細目2 乳母の良し悪しで決まる女の運命/貴族社会の常識と教養/何かを伝えるには形が大事
内容細目3 4 とにかく足を引っぱられないようにせよ
内容細目4 マウンティング社会で生き抜く処世術/目をつけられないようにする/平安時代の働く女性はストレスがいっぱい
内容細目5 5 赤の他人の親切には感謝の気持ちを
内容細目6 いかに人の嫉妬をはね返し味方につけるか/派閥をつくることの大事さ
内容細目1 第四章 死にたいあなたに あなたを人間扱いしない者とはつき合うな
内容細目2 1 ダメ女たちの物語・宇治十帖
内容細目3 物語で最下層のヒロイン・浮舟の登場/もう一人の夕顔、もう一人の紫の上/ダメなヒロイン浮舟と「モラ夫」薫/ダメ女の目覚め/浮舟を追い込んだ元女房のえぐい会話/理想の女が果たせなかった快挙を実現/よろよろとひとり立ち上がるダメ女
内容細目4 2 『源氏物語』の教訓
内容細目5 人間は男も女も欲望のためには噓をつく/財産目当てで結婚する男がいる/男は「二心のない人」がいちばん/偉そうに誠実ぶっている人ほど裏の顔がある/格下の女を人間扱いしない男がいる/どんなダメ人間でも生きる価値がある/「私は私」、誰かの身代わりじゃない/目的を自力で達成することが生きる喜びにつながる/自分の幸せは自分で決める/あなたを人間扱いしない者とはつき合うな/心がすれ違うのが人間というもの
内容細目6 おわりに 「ダメ女」は実はダメじゃない
内容細目1 かけがえのない人などいないという教え/誰かの「身代わり」にされた女が「不倫」をする/人から見てダメだっていい
内容細目2 あとがき
内容細目3 本書に出てくる主な物語とエッセイ
内容細目4 参考原典と参考文献

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