叢書名
ちくまプリマー新書
書名
生態系は誰のため?
著者名
出版者
筑摩書房
出版年月日
2011/03
00131865
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和洋区分 | 和書 |
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ページ | 185p |
サイズ | 18cm |
ISBN | 9784480688576 |
定価 | 780 |
注記 | 文献:p183〜185 生息するプランクトンの種類や数で湖を観察すると、タフで豊かな生態系のようすが見えてくる。自然環境について、手前勝手な思い込みは捨てよう。生態系・生物多様性に関する現代人の偏った常識を覆す生態系論。 きれいな湖に魚はすまない。緑に濁った湖のほうが、生物多様性が高い。都会のコンクリートジャングルにも生態系がある。トキの放鳥が、安定した佐渡の生態系を変える可能性がある…。プランクトンなど微小生物の世界を観察して見えてきた、生態系の本当の姿を紹介する。 |
分類記号1 | 468 生態学 |
件名 | 生態学 セイタイガク |
内容細目1 | 〈花里孝幸〉 1957年千葉県生まれ。千葉大学理学部卒業。信州大学山岳科学総合研究所教授。専門は陸水生態学。特に湖沼の動物プランクトンの生態研究が中心。著書に「自然はそんなにヤワじゃない」など。 |
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内容細目1 | 序章 生態系ということばの誤解を解く |
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内容細目2 | 生態系ということば/生き物の体をつくっている物質/窒素とリン/太陽エネルギー |
内容細目3 | 第1章 プランクトンから生態系を学ぶ |
内容細目4 | 湖の生態系/湖と森林の生態系の違い/湖の中の世界-アオコ/諏訪湖の中の環境/大量の酸素が溶け込んでいる諏訪湖の水/湖底の酸素濃度はなぜ低いのか/なぜアルカリ性の強い水質なのか/湖の環境は深さによって異なる/地球生態系内の人は、湖の生態系内の微生物?/環境を巧みに利用する生物たち/ミジンコが赤くなる理由/生態系はほんとうに破壊されるのか?/都市のカラスにつながる食物連鎖/環境を大きく変えるのは人間だけではない |
内容細目5 | 第2章 生態系の中の生き物たち |
内容細目6 | 湖での生態系研究が有効な理由/小さなゾウミジンコはなぜ増える?/魚が、湖を緑に濁らせる/アメリカ・セバーソン湖で起きたこと/「冬殺し」が湖全体に与えた影響とは/白樺湖のバイオマニピュレーション/アメリカ・イエローストーン国立公園で起きたこと/湖水中のリンの循環/全リン濃度を考える/リンの状態を、どう読むか/緑の森と緑の湖の共通点/細胞の大きさと栄養の取り込み効率の関係/細胞が小さいと食べられやすい/「群体」の形成/群体の長所・短所/環境が変わり生態系の機能が変わる |
内容細目1 | 第3章 生物多様性を考える |
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内容細目2 | トキの保護・放鳥は何をもたらすか/トキには棲みにくい場所になった/外来種はほんらい容易に侵入できない/トキが害鳥になるかもしれない/“生物多様性”でなく生態系の変化/水質を浄化すると魚は減る/生物多様性と富栄養度の関係/富栄養化は環境を不均一にする/化石燃料が人間をはびこらせた/アオコが死んでヘドロになると/ヘドロは悪いものなのか?/人間中心の見方でしかない/干潟ではなぜ生物多様性が高いのか/ヘドロは嫌われ、干潟が歓迎されるのはなぜか?/人間が地球を富栄養化している |
内容細目3 | 第4章 生態系のバランスを考える |
内容細目4 | 外来種と漁業/アユの放流は許されるのに/かつてワカサギも害魚だった/「アユ一〇〇万匹を呼び戻そう」を疑う/水草退治の影響/外来水草を運び込んだのは漁業関係者?/子どもを使った放流イベントの怪しさ/仮説を立てて実験すること/野外実験での苦い経験/セイヨウタンポポ駆除大作戦に思う/餌目当てのハクチョウに敵意を抱く/生態系のバランスを意識すること |
内容細目5 | 少し長いあとがき |
内容細目6 | 参考文献 |