叢書名
ちくまプリマー新書
書名
漢字からみた日本語の歴史
著者名
出版者
筑摩書房
出版年月日
2013/07
00128326
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和洋区分 | 和書 |
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ページ | 191p |
サイズ | 18cm |
ISBN | 9784480689016 |
定価 | 780 |
注記 | 日本語の歴史とは、漢字の両側に、中国語と日本語とが緊張関係を保ちながら形成してきた歴史。漢字を中心にすえ、漢字から日本語の歴史を探り、現代の日本語と漢字との関わり方について考える。 漢字には、その時代の日本語の姿が映しだされている!漢字によって日本語と中国語という2つの言語が結びついていることに注目し、漢字をまんなかにおいて、中国語との結びつきの中で形成されてきた日本語の歴史をふりかえる。 |
分類記号1 | 811 音声・音韻・文字 |
件名 | 漢字 カンジ 日本語-歴史 ニホンゴ-レキシ |
内容細目1 | 〈今野真二〉 1958年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期退学。清泉女子大学教授。専攻は日本語学。「仮名表記論攷」で金田一京助博士記念賞受賞。その他の著書に「百年前の日本語」など。 |
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内容細目1 | はじめに-漢字には「意味」がない |
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内容細目2 | 何が言語にかたちを与えるか/文字には「意味」がない/漢字にも「意味」はない/漢字は中国語を書くための文字だった/漢字の音・訓/常用漢字表/音がない漢字/漢字が中国語と日本語とを結ぶ |
内容細目3 | 第一章 漢字の向こうに中国語がみえる-漢字しかなかった時代 |
内容細目4 | 1 『万葉集』は漢字だけで書かれている |
内容細目5 | 成立当時の姿をさぐる/平安時代には『万葉集』がよめなくなっていた? |
内容細目6 | 2 漢字の二つの使い方 |
内容細目1 | 漢字の表音的使用/漢字の表意的使用 |
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内容細目2 | 3 漢字の向こうに中国語がみえる |
内容細目3 | 中国語を使いこなす人々/漢字二字の中国語らしさ/表意的な表音表記/狐は「コン」?/現代の万葉仮名/二つの言語の接触/中国語に囲まれた『万葉集』 |
内容細目4 | 第二章 中国語から漢語へ-漢字が結びつける中国語と日本語 |
内容細目5 | 1 中国語を翻訳する |
内容細目6 | 辞書のみかた/翻訳しにくい語 |
内容細目1 | 2 中国語から漢語へ |
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内容細目2 | 日本語にとけこみはじめた中国語/『類聚名義抄』の訓/漢字の訓とは何か?/「露」字の和訓 |
内容細目3 | 第三章 日本語を漢字で書く |
内容細目4 | 1 仮名がうまれてからも漢字を使い続けた |
内容細目5 | 『土左日記』はどう書かれていたか/定家が写した『土左日記』 |
内容細目6 | 2 『平家物語』を漢字で書く |
内容細目1 | 漢字で書かれた日記/漢字だけで書かれた『平家物語』/漢字で書きにくい語 |
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内容細目2 | 3 中世の文字社会 |
内容細目3 | 和語も漢語もいっしょくた/中国文化への親しみ/『日葡辞書』では/漢字はフォーマルドレス |
内容細目4 | 第四章 自由になった漢字-明治期の漢語・漢字 |
内容細目5 | 1 絵でみる漢語 |
内容細目6 | さまざまな大衆向けの出版物 |
内容細目1 | 2 漢語を説明する漢語-中国服を脱いだ漢語 |
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内容細目2 | さまざまな漢語辞書 |
内容細目3 | 3 振仮名が結びつける和語と漢語 |
内容細目4 | 「ツキアイ」と「コウサイ」/漢字で書かない漢語/二層に分かれた漢語/国語辞書の成立 |
内容細目5 | 4 日本的な漢字使用 |
内容細目6 | 「日本的」とはどういうことか/中国語規範から離れて/百花繚乱の時代 |
内容細目1 | 第五章 現代の日本語と漢字 |
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内容細目2 | 1 「常用漢字表」再考 |
内容細目3 | 訓の絞り込み/書き手が工夫するのか、読み手が工夫するのか/同音の漢字による書き換え/漢字を起点にしたみかた/類推の力 |
内容細目4 | 2 新しい「心性」 |
内容細目5 | 人名の漢字表記/地名の漢字表記/詩的言語の向かう先に… |
内容細目6 | おわりに |
内容細目1 | あとがき |
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