資料詳細

概要

叢書名
岩波ジュニア新書
書名1
生きづらい明治社会
書名2
不安と競争の時代
著者名
松沢裕作著
出版者
岩波書店
出版年月日
2018/09
00126562

利用状況

詳細

和洋区分
和書
定価 800
ページ 14,162p
サイズ 18cm
ISBN1 9784005008834
注記 文献:p159〜162 景気の急激な変動、出世競争、貧困…。さまざまな困難と向き合いながら、明治時代の人々はどう生きたのか? 不安と競争をキーワードに、明治という社会を読み解く。 これまでの社会の仕組みがガラガラとこわれ、見通しのはっきりしないなかで新しい社会の仕組みがつぎつぎとできあがっていった明治時代。農民から貧困者、女性、都市民衆まで、大きな変化のなかを不安とともに生きたであろう、当時の人びとの姿を伝える。
件名 日本-歴史-明治時代 ニホン-レキシ-メイジ/ジダイ
内容細目1 〈松沢裕作〉 1976年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学。慶應義塾大学経済学部准教授。専門は日本近代史。著書に「町村合併から生まれた日本近代」など。
内容細目1 はじめに
内容細目2 第一章 突然景気が悪くなる-松方デフレと負債農民騒擾
内容細目3 景気変動/松方デフレ/松方デフレの影響/負債農民騒擾/江戸時代の習慣と明治の制度/須長漣造の怒り/デフレーションという不条理
内容細目4 第二章 その日暮らしの人びと-都市下層社会
内容細目5 ドヤ街とネットカフェ/貧民窟/貧民窟のルポルタージュ/住居と家族/職業と食事/都市下層社会の特徴
内容細目6 第三章 貧困者への冷たい視線-恤救規則
内容細目1 生活保護/恤救規則/恤救規則の制定過程/窮民救助法案の挫折
内容細目2 第四章 小さな政府と努力する人びと-通俗道徳
内容細目3 カネのない明治政府/地租改正と減税/通俗道徳/江戸時代から明治時代へ
内容細目4 第五章 競争する人びと-立身出世
内容細目5 日清戦争/地租の増税と地方利益誘導の政治/貧民救助論争/逃れられない「わな」/立身出世の時代
内容細目6 第六章 「家」に働かされる-娼妓・女工・農家の女性
内容細目1 売買される女性・非正規雇用の女性/公娼制度/芸娼妓解放令/「自由意志」という建て前/「家」とは何か/「家」のために働く女性/女性の抑圧のさまざまな形
内容細目2 第七章 暴れる若い男性たち-日露戦争後の都市民衆騒擾
内容細目3 デモと暴動/日比谷焼き打ち事件/日比谷事件後の都市民衆騒擾/なぜ若い男性は暴動をおこすか/「あえて」もまた「わな」/戦争と平和、暴力と非暴力
内容細目4 おわりに-現代と明治のあいだ
内容細目5 あとがき
内容細目6 参考文献