資料詳細

概要

叢書名
ちくまプリマー新書
書名1
環境負債
書名2
次世代にこれ以上ツケを回さないために
著者名
井田徹治著
出版者
筑摩書房
出版年月日
2012/05
00131863

利用状況

詳細

和洋区分
和書
定価 780
ページ 191p
サイズ 18cm
ISBN1 9784480688811
注記 今の大人は大量の環境破壊の「ツケ」を、次世代に回している。温暖化や生物多様性の損失、森林破壊や漁業資源の枯渇といった環境問題をさまざまな観点から検討し、「世代間の公平性」という問題を考える。 オゾン層の破壊、海洋の酸性化、漁業資源の枯渇、化学物質汚染、地球温暖化、生物多様性の減少、森林破壊…。今の大人たちが次世代に回している環境破壊の「ツケ」の全容を明らかにし、若い人たちが受け継ぐ地球の姿を克明に浮かび上がらせる。
件名 環境問題 カンキョウ/モンダイ
内容細目1 〈井田徹治〉 1959年東京都生まれ。東京大学文学部卒。共同通信社編集委員。環境開発サミットなど多くの国際会議を取材。著書に「生物多様性とは何か」「データで検証地球の資源」など。
内容細目1 はじめに
内容細目2 第1章 積み重なる環境負債
内容細目3 エコロジカル・フットプリント/地球一・三個分の環境負荷/日本人並みなら二・三個分必要/借金生活/取り返しのつかない臨界点/消費生活の見直し/「自然資本」という考え方/グリーンな経済へ/[コラム1]環境指標
内容細目4 第2章 破れた地球の宇宙服-成層圏のオゾン層
内容細目5 夢の化学物質/オゾン層破壊の警告/連鎖反応による破壊/ノーベル化学賞を受賞したのは…/対策は進んだけれど/代替品にもなお問題が/[コラム2]そのひと吹きが…
内容細目6 第3章 厚くなる地球の毛布-深刻化する温暖化
内容細目1 熱をトラップする「温室効果ガス」/一秒間に千トンも/暑くなる地球/今後の排出量のシナリオ/始まった取り組み/「歴史的」な京都会議/遅い進展/次世代が払うツケ/[コラム3]気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
内容細目2 第4章 生き物が住めない海-進む海洋の酸性化
内容細目3 溶け込む炭酸/貝殻が溶ける/温暖化で海氷が溶けると…/確実に起こる問題/[コラム4]陸上起源の海洋汚染
内容細目4 第5章 失われる自然の恵み-生物多様性の減少
内容細目5 地球上の生命の維持装置/失われる多様性/増える絶滅危惧種/六回目の大絶滅時代/生きている地球指数/生態系サービス/自然は資産/[コラム5]利益の配分
内容細目6 第6章 マグロやウナギが食べられなくなる?-漁業資源の「コモンズの悲劇」
内容細目1 漁獲量は九〇%も減少/乱獲による頭打ち/食物連鎖のトップにいる魚からいなくなる/下位の生物は大発生/マグロの急減/絶滅の懸念高まる/ウナギが危ない/日本が魚を食い尽くす/コモンズの悲劇/各国の言い分/子孫に魚を/[コラム6]ワシントン条約
内容細目2 第7章 アマゾンが砂漠になる?-止まらぬ森林破壊
内容細目3 地表の三割/減少する森林/商業利用と農地利用/アブラヤシのプランテーション/大森林国なのに輸入依存の日本/木材ピーク/アマゾンが砂漠になる?/虫害が温暖化を加速/「そんなに森を切らないでください」/[コラム7]バイオマスエネルギー
内容細目4 第8章 広がる化学物質汚染-影響は次世代まで
内容細目5 胎児への影響/史上最悪の事故/分解が困難な有機塩素化合物/貝がオス化/環境ホルモン/グラスホッパー効果/影響を調査できた物質はごくわずか/リスク評価/国際条約による禁止/有害な遺産/[コラム8]POPsに関するストックホルム条約
内容細目6 第9章 環境負債を減らすには
内容細目1 再生可能なエネルギー/炭素に値段を/途上国での取り組み支援/公園や保護区の拡大を/エコラベル/日本のスーパーでも/「量から質」の資源管理/エコツーリズム/森の中のコーヒー/地域の力で守る森/ノー・データ、ノーマーケット/次世代への投資を
内容細目2 あとがき